在宅勤務やフルリモートで働いていると、通勤の負担が少なく、自分の時間を作りやすいように見えます。
その一方で、毎日ほとんど家から出ない。職場の人とも画面越しにしか話さない。仕事が終わっても、そのまま同じ部屋で一日が終わる。
そんな生活が続くと、「仕事はしやすくなったけれど、新しい人と知り合う機会は減った」と感じることがあります。
国土交通省の令和7年度テレワーク人口実態調査では、直近1年間にテレワークを実施した雇用型就業者は全国で16.8%でした。在宅勤務は一時的な働き方ではなく、現在も多くの人にとって日常の一部になっています。
在宅勤務の婚活で大切なのは、無理に外出を増やして「普通の出会い方」に戻ることではありません。
自然な出会いが少ないなら、自分から出会いの入口を一つ持つこと。そして、結婚後まで考えるなら、今の働き方を相手とどう共有できるかを見ることです。
この記事では、在宅勤務・フルリモートで出会いが少ないと感じる人の婚活の始め方、プロフィール、相手選び、結婚後の暮らしについて考えます。
在宅勤務で出会いが減るのは、珍しいことではありません
以前は、職場そのものが出会いの場所になる人もいました。
同じ部署だけではなく、他部署、取引先、仕事後の集まり、同僚からの紹介など、通勤して人と接する生活の中には、偶然のつながりがありました。
在宅勤務では、そうした接点が減ります。
IBJが2021年に結婚相談所会員1,875人へ行った調査でも、普段の生活で出会いがない理由として「リモートワークで人と会わない」という声が挙げられていました。
これは、在宅勤務の人が恋愛に向いていないという話ではありません。
仕事の仕方が変わり、偶然の出会いが起きる場所に行く回数が減っただけです。
だからこそ、「いつか自然に出会えるはず」と待ち続けるより、自分の生活に合う出会い方を一つ持つ方が現実的です。
在宅勤務とフルリモートでは、婚活で気になることが少し違います
週に何日か出社する在宅勤務
出社日がある人は、生活圏そのものは大きく変わっていないことがあります。
一方で、以前より職場で人と話す機会や、仕事後に誰かと出かける機会が減ったと感じる人もいます。
この場合は、「まったく外に出ない」のではなく、自然な新しい出会いだけが減っていることが多いでしょう。
完全フルリモート
フルリモートでは、住む場所と会社の所在地が一致しないことがあります。
地方に住みながら東京の会社で働く。実家の近くへ移る。将来、別の地域への移住を考える。
働く場所の自由度が高い一方で、婚活では「結婚後どこに住むのか」という話が早めに出ることがあります。
相手を全国から探せる可能性があるからこそ、今後住みたい地域について自分の考えも少し持っておくと話しやすくなります。
家にいる時間が長くても、婚活の時間が多いとは限りません
在宅勤務だと、「通勤がないなら時間があるでしょう」と思われることがあります。
でも、勤務中は仕事です。
会議が続く日もあります。残業することもあります。仕事が終わったあとも、ずっと画面を見ていた疲れで、誰かとメッセージを続ける気になれないこともあります。
在宅勤務だからといって、昼間にいつでも返信したり、予定を入れたりする必要はありません。
相手にも、
在宅勤務の日も勤務時間中は仕事をしているので、返信は仕事が終わってからになることが多いです。
と伝えて構いません。
家にいることと、自由時間であることは別です。
プロフィールでは「リモートなので時間があります」と書かなくていい
在宅勤務を婚活の強みに見せようとして、「時間に余裕があります」「いつでも会えます」と書く必要はありません。
実際の生活と違えば、交際後に無理が出ます。
働き方を伝えるなら、相手が生活を想像できる程度で十分です。
例えば、
仕事は在宅勤務が中心です。平日は自宅で仕事をしていますが、仕事後や休日には外に出ることも好きです。
フルリモートなら、
現在はフルリモートで働いています。住む場所には比較的柔軟性がありますが、将来の居住地については相手の仕事や希望も聞きながら考えたいと思っています。
といった伝え方もできます。
大切なのは、在宅勤務を「自由な人」に見せることではなく、実際にどんな生活をしている人なのかが伝わることです。
出会いを増やすために、毎日外へ出る必要はありません
在宅勤務で出会いが少ないからといって、仕事後に毎日外出する必要はありません。
仕事をしながら続けられる方法を一つ選べば十分です。
マッチングアプリ
自宅で相手を探せるため、在宅勤務との相性は悪くありません。
通勤時間がない分、仕事後に少しだけ見ることもできます。
一方で、相手探し、メッセージ、日程調整は自分で行います。
家で一人の時間が長いからと、アプリを長時間見続ける必要はありません。見る時間を決めた方が疲れにくくなります。
婚活パーティーやイベント
普段ほとんど人と対面で話さない人にとっては、実際に会って話せる機会になります。
毎週参加する必要はありません。
月に一度だけでも、家と仕事以外の人と話す機会を作りたい人には候補になります。
オンライン婚活
現在もオンラインで参加できる婚活イベントや、オンライン面談・お見合いに対応するサービスがあります。
最初から遠くまで移動する必要がなく、短時間で相手と話せるのが利点です。
ただし、結婚後に実際に会って暮らすことを考えるなら、オンラインだけで関係を完結させる必要はありません。
話してみて会いたいと思った相手とは、無理のないタイミングで直接会うことも大切です。
結婚相談所
自然な出会いが少なく、相手探しを長く続けることに負担を感じるなら、結婚相談所も選択肢になります。
オンライン面談やオンラインお見合いに対応する相談所もあります。
自宅から活動できることだけでなく、どのくらい相手を紹介してもらえるのか、日程調整や交際中の相談まで支援してもらえるのかを確認してください。
オンラインで会いやすいからこそ、最初から予定を詰めすぎない
在宅勤務の人は、仕事後すぐにオンラインで話せることがあります。
移動時間がない分、複数の予定を入れやすいのも事実です。
でも、画面越しの仕事が一日続いたあとに、さらに何件もオンライン面談を入れると疲れてしまいます。
婚活が「仕事の会議の続き」のようになったら、相手との会話を楽しみにくくなります。
一晩に何人も会うより、一人と落ち着いて話せる余裕を残してください。
フルリモートなら、相手を探す地域を広げてもいい?
フルリモートの大きな特徴は、勤務先の近くに住まなくてもよい場合があることです。
そのため、婚活でも現在の居住地だけに相手を限定しなくてよい人がいます。
実際、2026年には「地方移住・フルリモートと婚活」を組み合わせた情報も出ており、働く場所と暮らす場所を切り離して考える婚活は以前より現実的になっています。
ただし、ここで一つ注意したいことがあります。
今フルリモートだから、何年後も必ず同じ働き方とは限りません。
会社の制度が変わることがあります。転職することもあります。相手の仕事は出社が必要かもしれません。
「自分はどこでも住めるから、相手に合わせます」と簡単に決めるのではなく、二人の仕事と暮らしを見ながら考える方がよいでしょう。
遠方の相手と出会ったら、「将来どちらが動くか」を早めに決めなくていい
オンラインで地域を広げると、遠方の相手と出会う可能性も増えます。
そのとき、最初の段階で「結婚したらどちらが引っ越すか」まで決める必要はありません。
まずは実際に会って、関係を続けたい相手かどうかを知る方が先です。
そのうえで交際が深まったら、
- 自分の仕事は今後もリモートで続けられそうか
- 相手の仕事はどの地域で続けられるか
- どちらかが住みたい地域はあるか
- 家族との距離をどう考えるか
- 将来子どもを希望する場合、どこで暮らしたいか
を話していけばよいでしょう。
働く場所に自由があることは、相手の希望をすべて受け入れる義務があるという意味ではありません。
結婚後、二人とも在宅勤務なら「ずっと一緒」が合うとは限らない
二人ともリモートワークなら、一緒に過ごす時間は増えます。
それをうれしいと感じる人もいます。
一方で、朝から夜まで同じ家にいることで、息が詰まる人もいます。
仕事中は別々の部屋を使う。昼食は一緒に取る日と別々の日を作る。仕事後はそれぞれ一人で過ごす時間を持つ。
同じ家にいるからといって、すべての時間を共有する必要はありません。
婚活中に「在宅勤務同士なら相性がいい」と単純に決めるより、一人の時間をどのくらい必要とする人なのかも知っておくとよいでしょう。
一方だけ在宅勤務なら、「家にいる方が家事をする」にならないようにする
一人が在宅勤務で、もう一人が毎日出社する夫婦もいます。
この場合、在宅側が「家にいるから」という理由で、家事を多く担うことがあります。
通勤がない分、できる家事が増えることはあるでしょう。
ただ、在宅勤務も勤務時間中は仕事です。
「家にいたのだから夕食を作れて当然」「荷物は全部受け取って」「掃除もできたはず」となると、不満がたまりやすくなります。
家事は在宅か出社かだけで決めず、勤務時間や忙しさも含めて二人で考えることが大切です。
仕事部屋や住まいの広さも、結婚後には現実的な問題になります
在宅勤務では、結婚後の住まいにも仕事の場所が必要です。
一人暮らしならダイニングテーブルで仕事ができても、二人ともオンライン会議があると難しくなることがあります。
- 仕事部屋は必要か
- 二人同時に会議できる場所があるか
- 仕事の資料や機器をどこに置くか
- 生活音が仕事に影響しないか
- 家賃を上げて広い家に住む必要があるか
こうしたことは、付き合い始めに話す必要はありません。
ただ、結婚を具体的に考える段階になったら、在宅勤務は住まい選びにも関わることを二人で考えてみてください。
在宅勤務の人に合う相手は、「毎日一緒にいられる人」とは限りません
在宅勤務をしていると、結婚後は家にいる時間が長くなります。
だからこそ、相手との距離感は大切です。
ずっと会話していたい人もいれば、同じ家にいてもそれぞれ好きなことをして過ごせる関係が心地よい人もいます。
相手選びでは、働き方そのものより、
- 一人の時間をどう考えるか
- 家で静かに過ごすことが好きか
- 休日には外出したいか
- 仕事と生活の切り替えをどうしているか
- 同じ空間に長くいても、お互いの時間を尊重できるか
といった生活感の方が、結婚後には大きくなることがあります。
婚活サービスを選ぶ前に確認したいこと
- 自宅から相手探しや相談ができるか
- オンライン面談・オンラインお見合いに対応しているか
- 希望地域を広げて相手を探せるか
- 遠方の相手との交際について相談できるか
- 自分でどこまで相手探しをする必要があるか
- オンラインだけでなく、対面へ移るときの支援があるか
- 結婚後の居住地について相談しやすいか
在宅勤務だから、オンライン型だけに絞る必要はありません。
大切なのは、自分が「出会いそのものを増やしたい」のか、「相手探しや日程調整も手伝ってほしい」のかを知ることです。
「人に会わない生活」が楽でも、結婚したい気持ちまで否定しなくていい
在宅勤務の生活が自分に合っている人もいます。
静かな家で仕事をする。通勤しない。一人で食事をする。仕事後も家で過ごす。
それを心地よいと感じているなら、婚活のために無理に社交的な生活へ変える必要はありません。
人混みが苦手なのに毎週イベントへ行く必要もありません。
大勢の人と出会うことより、自分が続けられる方法で、結婚を考えられる相手と会える機会を持つ方が大切です。
一人で過ごす時間が好きなことと、誰かと人生を一緒に過ごしたいと思うことは両立します。
何年、何十年先まで考えるなら、「今の勤務形態」だけで相手を決めない
今はフルリモートでも、将来は出社が増えるかもしれません。
今は毎日出社している相手が、数年後には在宅中心になるかもしれません。
転職、育児、介護などで、二人の働き方は変わっていきます。
結婚は、その変化も含めた長い生活です。
だから、今の時点で二人とも在宅勤務かどうかより、働き方が変わったときに、住まい、家事、二人の時間を話し合えるかを見てほしいと思います。
在宅勤務は、結婚生活を楽にすることもあれば、同じ空間にいる時間が増えることで新しい問題が出ることもあります。
その都度、どちらか一人だけが合わせるのではなく、二人で暮らし方を決められる関係の方が長く続きやすいでしょう。
仕事が忙しく、在宅でも婚活する余裕がない方へ
在宅勤務でも、長時間労働や会議が多く、婚活に使える時間そのものが少ない人もいます。
その場合は、働く場所より「忙しさ」の方が婚活の負担になっています。
仕事が忙しい人の婚活|時間がないときの続け方とサービスの選び方
将来の居住地が決まっていない方へ
フルリモートで地域を問わず働ける人は、将来どこに住むかが婚活のテーマになることがあります。
転勤のある仕事とは事情が違いますが、「結婚後どこに暮らすか」を考える点では共通する部分があります。
転勤族の婚活|転勤をいつ伝える?結婚後の住まい・仕事の考え方
よくある質問
在宅勤務だと本当に出会いは減りますか?
すべての人に当てはまるわけではありません。
ただ、通勤や職場で人と接する機会が減るため、仕事を通じた自然な出会いが減ったと感じる人はいます。
IBJの調査でも、普段の生活に出会いがない理由として「リモートワークで人と会わない」という声が挙げられています。
フルリモートなら全国の人を婚活対象にしてもいいですか?
将来の居住地に柔軟性があるなら、現在地だけに絞らず探す方法はあります。
ただし、自分のリモート勤務が今後も続くか、相手の仕事はどこでできるかも考えてください。
オンラインだけで婚活できますか?
相手探し、面談、お見合いまでオンラインで進められるサービスはあります。
ただ、結婚相手として関係を深めるなら、実際に会ったときの過ごし方も知ることが大切です。遠距離など事情がある場合を除き、オンラインだけで判断を急ぐ必要はありません。
在宅勤務で家からほとんど出ません。何から始めればいいですか?
まず一つだけ出会いの入口を作ってみてください。
マッチングアプリでも、月に一度の婚活イベントでも、結婚相談所への相談でも構いません。
急に生活全体を変える必要はありません。
二人とも在宅勤務なら結婚生活はうまくいきやすいですか?
一緒に過ごせる時間が増える利点はありますが、それだけで相性が決まるわけではありません。
一人の時間、仕事部屋、家事、生活音など、同じ家に長くいるからこそ話し合うことも増えます。
在宅勤務の人は結婚相談所の方が向いていますか?
必ずしもそうではありません。
自分で相手を探し、連絡や日程調整を続けられるならアプリでも活動できます。
自然な出会いが少ないだけでなく、相手探しそのものに迷っている場合は、結婚相談所のサポートを比較する意味があります。
まとめ|在宅勤務の生活を変えすぎず、出会いの入口を作る
在宅勤務やフルリモートでは、職場や通勤の中で自然に新しい人と知り合う機会が少なくなることがあります。
でも、婚活のために毎日外へ出たり、急に社交的な生活へ変えたりする必要はありません。
自分に合う方法を一つ選び、少しずつ人と会う機会を作れば十分です。
フルリモートなら、住む地域の自由度を生かせることもあります。一方で、今の働き方がずっと続くとは限りません。
結婚は、その先の何年、何十年という生活につながります。
今どこで働いているかだけではなく、二人の働き方や暮らす場所が変わったときにも話し合える相手か。
在宅勤務の婚活では、出会い方と同じくらい、その部分も大切にしてください。
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参考資料
- 国土交通省「令和7年度テレワーク人口実態調査」
- IBJ「普段の生活における出会いと婚活に関する調査」
- 東京フォリパートナー「地方移住・フルリモート×婚活」
- 街コンジャパン「オンライン婚活・オンライン街コン」
※在宅勤務・フルリモートの頻度、勤務場所の自由度、出社義務、転居可能性は勤務先によって異なります。本記事は、特定の婚活方法や居住地の選択を勧めるものではありません。

